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刺繍を作成するソフトについて3


今日は先日の刺しゅうデータ作成機(パンチングマシンと云います以下PM)の続きです。

パソコンでは印刷物などはスキャナーで取り込みますが、PMは投影機を用います。
先ず投影機で原画を6倍に拡大し方眼紙に写し取ります。
拡大された図案を、今度は実際の刺しゅうと同じように線を定規などで書き込みます。
それをPMの製図板みたいなのに貼り付け、ベルト駆動の針をセットします。

ここからいよいよ本番のパンチングです。
製図板の前に箱があり左右にハンドル(パチンコの右手で回すノブを想像して下さい)が付いています。
このハンドルを動かし先の針を動かし図案の線を辿るのですが、右ハンドルは左右方向、
左ハンドルは上下にそれぞれ動くようになっています。
例えば針を右斜め上に動かしたかったら、右ハンドルは右回り、左ハンドルは左回り
左斜め上なら両方とも左という具合です。そうして針先を移動させ足元のペダルを踏むと、
7〜8cmのパンチカードを『バッタン』と打ち抜きこれで1針になります。

どうです恐ろしく時間のかかる作業ですね。どんなに急いでも1時間に700〜800針が限度です。
通常8〜9センチの丸型ワッペンでも10,000針はすぐに越えてしまいます。
PMでこれを作成したらゆうに10時間はかかり、それプラス先の作図作業を入れると
ワッペン1枚のデータ作成に2日も掛かってしまいます。
どうですか平林さん?
三好
日時:2011年11月19日 05:20